ティコティコの空

ヤフーブログから引っ越してきました。日常を綴るだけのブログです。

日本文化が衰退してきている?




こんばんは。

昨日から我が家はシャワーからお風呂へ。

何ヶ月ぶりかで我が家の湯船につかりました。

これからガス代が今までの三倍になります。



今日の夕日

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昨日の授業でお客様へのお茶のだし方をしました。

秘書系のクラスなので当然ですが
最近の傾向として
お茶汲みをするためにこの仕事をしているのではありません!と
断る人が多くなったと言われています。

それでも日常生活で日本茶を出すこともあるだろうからと
一通りの手順や美味しいお茶の淹れ方や
お客様に出すときのマナーを授業の中に取り入れています。



驚きました・・・・。

48名中「茶托」を知らなかった生徒~一人を除いて全員。

そもそも湯のみなどの茶器セットが家にない人~8名。

一人暮らしでもなんでもありません。
ちゃんとご家族がいます。

ご両親の年代も40~50代。

そんなはずはない、きっとお家のどこかにあるはずよ。
と何度も確認しましたが・・ないそうです。

お茶もペットボトルを買ってきて飲むそうですが
それもマグカップで・・。

咳き込み始めた生徒がいたので
「お水飲んだら?」と言うと
ちょうどいい具合にペットボトルのお茶を取り出しました。

「美味しいお茶には甘みがあるけど、そのお茶はどう?」
と訊いてもキョトンとしています。

色んな生徒に訊いてもお茶の味について
何の感想も出てきませんでした。

嗜好品なので好きでもない飲み物に付いて
意見が出ないのも分かりますが
甘いか苦いか酸っぱいかの区別はつくでしょうに・・。


授業が終って廊下を歩いていたら
社会人経験者の30代の生徒がやってきて

「先生、彼女たちにとってお茶も紅茶もジュースも
同じ一つの飲み物としての認識しかありませんよ」

「それに彼女たちに意見を訊いても返ってきません。
どの授業でもそうです」

「私は初めは良いクラスにしたいから色々意見していたけど
恨まれるだけなのでただひたすら残りの一年ちょっと
目をつぶってやり過ごすことにしました」


お茶の授業でしたが思わぬところから
クラスでの彼女の置かれた状況も分って
同情してしまいました。


最初ペットボトルのお茶が発売されたとき
「そんなものが売れるはずがない、お茶は自分でいれるもんでしょ!」
と笑い飛ばしていましたが
あにはからんや日本茶は買って飲むものに
なっていたようですね。

もちろん私も買いますが
それはあくまでも外出先でのこと。




湯のみ茶碗も茶托も急須もない家があることに
衝撃を受けた一日でした。


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(ネットより)