ティコティコの空

ヤフーブログから引っ越してきました。日常を綴るだけのブログです。

口之津・・・「からゆきさん」の悲惨な歴史



おはようございます。

昨日からの雨が朝まで降り続いていましたが
少しずつ空が明るくなってきました。

そろそろ各地で桜が満開になり始めたようですね。



さて、島原で解散したあと我々は
半島の南端にある口之津に向かいました。

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目指したところは「歴史民俗資料館」

この橋を越えたところにあります。

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昔は船の往来も多い港として栄えたようで
さまざまな生活用品が展示されている中に
「からゆきさん」のコーナーもありました。

からゆきさん


山崎朋子原作の「サンダカン八番娼館」という
田中絹代主演の映画で
私はその存在を初めて知ったのですが
数奇で残酷な運命を辿らざるを得なかった女性たちの
写真や持ち物が展示されていました。

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その時代とその土地に生まれたがために
平凡な人生すらおくれなかった少女たちの悲惨な歴史。

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(この写真は娼婦としての仕事をさせられる前日に撮られたものだそうです)

女衒と呼ばれたある人物が残していた日記がたまたま発見され
その実態が明らかになったそうですが
長崎・熊本だけにかぎらず門司や下関在住の少女までもが
犠牲になったとのことです。

その数4000人とも5000人とも・・。

いい仕事があるからと騙され
石炭船の船底に隠されて密航。

まだ幼さの残る11~12歳の子までいたようですが
彼女たちの平均寿命はなんと21歳。

現地にはそこで亡くなった女性たちのお墓も多数ありますが
お墓に葬られた人はまだいい方で
亡骸を海に捨てられたり
中には虎の餌にされてしまった人もいたとか。

墓石はみんな日本の方角に背を向けて建てられていました。


次回に続く。