石黒耀 「死都日本」読了~!
やっと読み終えました
友人から勧められた
石黒耀の「死都日本」~ 622ページの大作です。
先の熊本地震があった時に
彼女はすぐにこの本の事が頭に浮かんだそうです。
この小説は火山の噴火を扱ったものです。
「破局的噴火」という言葉も初めて知りましたが
まさに日本が終焉を迎えるほどの巨大噴火を経験し
その中で人々、日本政府、世界がどう動くのか・・・
あまりのスケールの大きさに最初は付いて行けず
添付されている地図を見返しながら
少しずつ理解しながら読み進むので遅々として進まず、でした。
どこから書いていいものか迷ってしまうほど
内容は多岐にわたっています。
まず、歴史(ベスビオ火山の噴火)から始まり、地質学、火山学
地理、防衛、経済 etc~・・・。
為替の操作あたりでは
私の知識ではもう理解不能でグダグダ・・。
ほぼ三分の二ほど火山噴火と土石流やサージの様相が描かれていて
そこの部分でずいぶん立ち止まってしまいましたが
後半の脱出行、世界を巻き込む日本政府の動きのあたりから
グイグイと引き込まれていきました。
この本の著者は医学部を卒業しその後火山や地震など
日本の自然災害に興味を持って小説を書いたそうですが
本物の火山学者からの反響が凄まじく
シンポジウムなどが開催されたほどだったようです。
(ネットより)
数万年前に本当に起こったことを現代によみがえらせた内容で
まんざら絵空事ではない、と言うことに恐怖を覚えます。
これなどを参考に読んだらもっと理解しやすかったかもしれませんが~
時すでに遅しでした(笑)
主人公(黒木)と後輩の(岩切)との会話です。
黒木 「そんで、岩切君はそのまま鵜戸から脱出しなさい」
岩切 「先輩は?」
黒木 「僕は日南に行く」
岩切 「なら、僕も行くとです」
可笑しいでしょ??
「なら、僕も行きます」でいいと思うのですが
この作者、出身が広島だけど大学は宮崎なのに
どうしてこんなへんな九州弁をしゃべらせるのか。
随所にこれが出てきてちょっとげんなりしました。
それとももしかして・・・宮崎弁だけはこうなるのかしら??
実はわたし、宮崎県にだけは足を踏み入れたことがないとです(笑)
ついでにと言っては何ですが熊本地震と言葉つながりで・・・。
新聞に誤字を見つけてしまいました。
皆さんは見つけられました?
二段目、左から二行目です。
こんなこともあるんですね。
さらにもう一つついでに間違いを~。
以前あるパーティーに出席した時の事
司会進行役の若い女性が
「それではみなさま、なにそつ、宜しくお願い致します。」
はあ??「なにそつ?」
ハハァ~~~ン・・「何卒」を「なにそつ」と読んじゃったか~~
言葉って本当に難しいですね。
追記
石黒耀・・・黒曜石を並べ替えたものだそうです♪