涙が滲んだ~二つのできごと
(涙が滲んだできごと NO1)
語れば長くなりますのでかいつまんで。
もしかしたらもうお話したかもしれませんが・・・。
小学6年生のとき、家の近所にあった貝塚遺跡でよく遊んでいました。
小学3年生の時からいじめっ子に追いかけられて石を投げられるわ
仲間はずれに合うわで人間関係に疲れた少女は
放課後一人で小さなシャベルを持って行っては遺跡をほじくり回していました。
縄文土器のかけらを見つけてはその時代に思いを馳せ
今で言うところの現実逃避。
そこで石器を二つ見つけました。
小さなものと大きなもの。
小さい方は中学生になってから「これは確かに石器だ!」とおっしゃった先生に上げ
もしかしたら今でも中学校のどこかの部屋の片隅で
ガラスの陳列棚に入ったまま時が流れているかもしれません。
大きい方は自分の手元に残し、あれから幾星霜・・・。
はい。50年、半世紀以上持ち歩きました。
15回の引越しでも捨てずお菓子箱に入れて大事に取っていました。
そして今回の引越しで、娘・息子・嫁たちに披露して
私の想い「縄文時代の人の手によって作られた石器」を熱く語りました。
しかし、みんなのうっすらと否定している表情を私は見逃しませんでした。
誰ひとり信じてくれない。
では専門家に見てもらいましょう!!
と、今週12日月曜日、確信を得るために思い切って博物館に電話をしたら
「今日は休館日ですが、見てあげましょう。持ってきてくだい。」と
気持ちのいいお返事をいただきました。
ちょうどいい具合に手に収まって本当に使いやすそうな手斧に思えますけど・・。
福岡市博物館に車で向かって裏口の守衛さんのところに行くと
話は通じていて中に通されました。
学芸員の方を紹介されて部屋の中へ。
事情を説明しこの石器(私にとってはただの石ではないので)をお見せしました。
5分間ほど光を当てて見てくださいましたが石器を持つ手が震えているように思えたので
これはもしかして、大発見かも。。。と淡い期待を抱きました。
が、「これは違いますね。人の手が加わった痕跡は全く見当たりません。」
ちょっと食い下がったけど「お気の毒ですが・・・」と暗に席を立つような仕草を・・・。
「お忙しい時に申し訳ありませんでした。」と部屋を出ようとしたら
「また何かあったら持ってきてください」って・・。
今は幸せな生活をしているので、もう多分貝塚遺跡に行くことはないでしょう。
「訪問者」と書かれた首から下げるタグを返却して外に出たとき
不覚にも涙が出そうになりました。
信じて疑わずずっと持ち続けた、ただの 石。
でも、幼かった私をなんとなく勇気づけてくれた石を捨てる気にもなれず
そのままテレビの横の台に鎮座ましましております。
春は出会いと別れが交錯する季節ですね。
昨日、ホットヨガからの帰りに福岡ではトップクラスの高校の前を通ったとき
父兄と一緒に校門をくぐる高校生らしき集団を見かけました。
ん?入学式ではないから卒業式?こんな時期だったっけ?
自分の子供と関係なくなると途端にわからなくなります。
(涙が滲んだできごと~NO2)
14・15日は孫娘、ふうたん・なあたんの卒園式でした。
「さよならぼくたちのようちえん」を熱唱するふうたん♪
卒園アルバムの笑顔のなあたん♪
(この歌でさらに泣けてきました)
あの小さかった二人のことを思い出します。
二人とも大きな病気もせず元気に育っています。
それがなにより!!
4月から一年生。
ともだち100人は多すぎるから仲良しさんをひとり見つけて
楽しい小学校生活を送ってね!