義父の花
義父が残していった花
お盆の季節。
三年前亡くなった義父が戻ってくる。
元気でよく働く優しい義父だった。
寄る年波には勝てず、しかし89歳の大往生。
義父が入院していた時、見舞い客に頂いた
寄せ植えの花の一つが未だ枯れずに残っている。
たった一つだけ生き残っている。
風が強い我が家のバルコニー。
大抵の植木や花は駄目になってしまうのに。
私の管理不行き届きかもしれないが
それは「義父の花」とて同じこと。
春になると小さな小さな、ピンクの花びら四枚の花が咲く。
バルコニーからそっと見守ってくれているようだ。
花に疎い私は残念ながら名前を知らない。
父、義父、義弟、と鬼籍に入ってしまった。
お酒好きだった三人衆。
「ビールを冷やして待ってますよ~」
お盆の季節。
三年前亡くなった義父が戻ってくる。
元気でよく働く優しい義父だった。
寄る年波には勝てず、しかし89歳の大往生。
義父が入院していた時、見舞い客に頂いた
寄せ植えの花の一つが未だ枯れずに残っている。
たった一つだけ生き残っている。
風が強い我が家のバルコニー。
大抵の植木や花は駄目になってしまうのに。
私の管理不行き届きかもしれないが
それは「義父の花」とて同じこと。
春になると小さな小さな、ピンクの花びら四枚の花が咲く。
バルコニーからそっと見守ってくれているようだ。
花に疎い私は残念ながら名前を知らない。
父、義父、義弟、と鬼籍に入ってしまった。
お酒好きだった三人衆。
「ビールを冷やして待ってますよ~」