ファッション
youkoさんのブログからお借りしました♪
私は元々おしゃれにあまり興味が無い。
若い頃から、ファッション雑誌と言うものを購読したこともないし
せいぜい美容室で時間つぶしに見るくらいである。
ブランド品も持っていない。
なのでブランド品の名前に疎い。
バッグの有名ブランド「ボッテガ・ベネッタ」を知らなかった。
御殿場でのセントルイス会で同じくこれを知らなかった友人と
明日までにどちらがこの名前を覚えておけるか賭けをした。
「夫が眠った、おっとが・ねむった、オットガ・ネムッタ、ボッテガ・ベネッタ」
と語呂合わせをして覚えたつもりだったが
「夫が眠った」から「ボッテガ・ベネッタ」には繋がらなかった。
こんなファッションセンスのない私を見かねて
友人が色々と有り難いアドバイスをしてくれる。
洋服はXラインを強調したほうがいいそうだ。
ウエストの部分でキュッと交わるイメージ。
体型を隠そうとせず、逆に体の線を強調し
視線を逸らすことで、etc・etc・・。
「へ~・・ほ~・・」と聞きながらファッションの手ほどきを受ける。
先日、子供達が帰省していた時
私の若い頃のアルバムを見ていて思い出し
たんすの奥から新婚旅行に着て行った服を引っ張り出した。
さすがにスカートはウエスト(当時55センチほどだった)が細すぎて
入らなかったが上着はもう少し痩せれば
今でも問題なく着られそう。
何十年も前の服を後生大事取っていれば
そりゃ~今時のファッションは望むべくもない。
私ではありませんので・・・念のため・・・・分かってる・・・・はい。
「もうあなたもいい年なんだからそれなりのいい物を着なきゃね。」と
先日友人がセレブの知人から紹介されたという
ブティックに連れて行ってくれた。
女性オーナーがヨーロッパに行って買い付けてくるらしい。
その前に「普段着は駄目よ、それなりの服装に着替えてね。足元見られるから。」
と念を押されていた。
私でも編めそうな黒の毛糸の細いマフラーが1万円。イタリア製。
ペッラペラの半そでシャツが3万円。フランス製。
その辺でも売っていそうな手袋に5万円の値札が
ついているのを見たときには目が飛びだした。
しかしこの不景気といわれるご時勢でも顧客が出入りしていて
こういう人にはオーナーじきじきの対応。
カウンターでコーヒーを飲みながら試着し吟味している。
我々にはコーヒーどころか一瞥もない。
デザインは凝っているし素材が良いのかもしれないが
ハーフコートが55万円。
とても手の出る値段ではない。
これを見て「もうそろそろ帰ろう」と友人を促した。
友人曰く、我々には一番下っ端の新人店員が接客に付いたそうだ。
「見くびられた」と言って笑っていたが
洋服を買いに行くのにそこまでの覚悟が必要なのか。
私は肩肘張らず身の丈にあった洋服選びを気軽に楽しくしたい。
と思いながら店を出た。
肩の力がストンと抜けて身が軽くなった。
以前「おふくろの正装はユニクロ」
と評した息子の言葉に大いに納得した私だった。