忘れられない「忘年会」
「皆さん、週末はいかがお過ごしでしたか？私は・・こんな感じでした・・・」
三ヶ月に一度のバンド活動の集大成が
毎年OB、OGが集まっての忘年会で披露される。
それが土曜日（１２日）に開催された。
ところが、この一週間前に重大問題が発生した。
リード、サイド、ベースギター、ドラム、キーボード
そして、私を含め６名のバンドだったが
忘年会の一週間前になって
その中の一人、サイドギター担当者から
活動休止を宣言する一通の速達が皆に届けられた。
理由が三つ書かれていて
更に我々一人ずつに感謝の言葉が添えられていた。
しかし、何も一週間前に投了しなくても・・・。
まさに「寝耳に水」の出来事だった。
サイドギターができる人をそれから探すのは無理な話。
という事はそれ無しでの演奏をしなければならないが
ギターだけの問題ではない。
その人がほとんどの歌にかかわっていたので
抜けるとなると歌からギターから
何から何まで変更を余儀なくされるのである。
現状で何とか続行できないか・・・。
もう崖っぷち。
「私がサイドギターをします！」と宣言してしまった。
コードだけなら何とかできそう。
歌は私がハーモニーさえ覚えればいい。
それからの一週間、毎日ギターの練習。
指先が痛くなるがそんな事言ってはいられない。
ハーモニーも課題曲を何度も耳をそばだてて聴きながら
裏に重なっている音を探し出す作業。
これが私にとっては至難の業だった。
そして当日、天神のスタジオを
１２時から１６時までの４時間借りて
一人抜けた穴を埋めながら全員の音あわせ。
近くのお寺で演奏がうまく行くように手を合わせてきた
今日の演奏、あ・うんの呼吸となるか
大きな釣鐘が・・・除夜の鐘がつかれるのだろうか
雨に濡れた景色が一段と静寂さを醸し出していた
ところが意外や意外
今まで以上にスムーズに運ぶではないか。
一筋の光明が・・・
所々私が間違って覚えていた音を修正しながら
何とか４時間で２０曲の練習を終えることができた。
忘年会会場の中洲の「メンフィス・テネシー」に移動し
17時過ぎから演奏が始まった。
チッチくん、私にウ～～～っと唸って寄せ付けようとしない
オープニングは私の「Everybody Trying To Be My Baby 」
そこから９曲が私の持ち歌。
ところが、ここでまたまた問題発生。
ドラムスの暴走が始まった！
本人曰く「ライブは興奮して走ってしまうんだよな～」
とのことだったが、それに合わせる皆は大変。
右横のキーボードの手が鍵盤の上を忙しく動きまわる。
リードギターがこれも忙しく弦をたたいている。
後ろのベースギターも必死についていこうとしているのを感じる。
見回すと皆汗だくで一時間半余
２０曲全ての演奏が終わった。
私のできは60％くらいとは言え
何とか一週間で仕上げる事ができた。
終了後に飲んだビールの美味しかったこと！
次回は来年三月を予定している。
今度は「一週間しかなくて練習できませんでした」
の言い訳はきかない。
夫曰く
| 「人は崖っぷちに立った時に成長する！」 |
他人事だと思って・・・・。
