90秒ルール
以前も一度取り上げた診療内科医
海原純子さんの「心のサプリ」というコラムに
いかにしたら心を穏やかに保てるか、を
題材にした内容が時々登場する。
その中に「90秒ルール」と言うのがあった。
Aさんは内装業者から送られてきた間違った請求書にカッとしてすぐさま抗議の電話。相手の態度にますます頭に血が上り、ついに大喧嘩に発展。 Bさんは先輩の仕事の進め方にカチンときて即座に反論。気まずい雰囲気に。
この二つに共通するのは「怒った瞬間に即対応」した点。
直ぐ相手にぶつけると相手も防衛しようと反応して関係をこじらせる。
全国の「大木」さんはこの看板を見たら、どう思われるのでしょうか?
では、どうすればいいのか。そこで登場するのがアメリカの女性医学者
ジル・テイラー博士提案の「90秒ルール」だそうだ。
どうしようもない激情は90秒以上は続かない
と言うことらしい。
だから、直後に行動すると失敗する。
まずは90秒寝かせておく。
一人で大声を張り上げるもよし。
腕組みし天を仰ぎ見るもよし。
何も熟成させるのは味噌やウイスキーばかりではない。
怒りだって熟成させればまろやかになる。
まあるくなったところで相手にやんわり意見する。
昔、何かで読んだものなのだが
人間の喜びの感情は三ヶ月で終了するそうだ。
受験の合格、宝くじの当選、大抜擢での昇進。
恋愛成就、などなど・・。
歓喜の真っ只中にいるときは
街中に触れて回りたくなるほどだろうが
その時の歓喜の感情は徐々に薄れていき
何事もなかったかのような時がやってくる。
どんなに深い悲しみ、苦しみ、怒り、喜び・・
これらも全ては時がフィルターとなり
薄めて、癒して、一瞬忘れさせてくれる。
「時の流れに身を任せ」
今年も生きていこう!生かされていこう!