キウィハズバンドって?
天野周一さんという方が「愛の三原則」とやらを提唱し
「全国亭主関白協会」を立ち上げたのは1999年。
そして彼が編集長のフリーマガジン「リセット」が
毎日新聞と一緒に月始め、我が家の郵便受けに入り始めたのが
かれこれ三年ほど前だろうか。
このマガジン、福岡、北九州、久留米市の限定版だが
70万部を誇っているそうだ。
全国亭主関白と聞くとなにやら重々しい感じもするが
中を覗けばユーモアー溢れたいい意味での軽薄さに思わず
笑ってしまう。
冒頭に書いた愛の三原則とは
「ありがとう」 をためらわずに言おう 「ごめんなさい」 を恐れずに言おう 「愛してる」 を照れずに言おう
協会の三本柱は
≪理念≫ 亭主が変われば日本が変わる。日本の未来を明るくするのは上手に妻の尻に敷かれる 心とワザを持つ亭主力である。 ≪使命≫ 妻はいつでも微笑みたがっている。そしてそれができるのは亭主である自分だけ だと心得て、日々、実践。 ≪位置≫ 全ての社会問題は家庭の崩壊から。全亭協は、日本はもとより、世界中に 愛と平和を発信していく。
そして
全国亭主関白協会は、妻との紛争を平和的に解決するための技術や心構えを 会員が日々学習し、段位を競い合うサークル
として段位を設けているそうで
初段 3年以上たっても「妻を愛している」人 から
十段 「愛してるを照れずに言える」人まで。
なにも夫が常に下手(したて)に出て妻のご機嫌を取ることを
本気で提唱しているのではなく、お互いを思いやりながら
ユーモアーの分かり合える夫婦、家族関係を目指そうと
しているものと思われる。
この頃は独身男性を対象にした花婿大学も始めたようだ。
興味がおありなら、どうぞ。→ 関白検定
と、ここまで原稿を書いたその夜
私の好きな番組の一つ世界ふしぎ発見を観た。
ニュージーランドを取り上げていたが
この国の夫はキウィ・ハズバンドと言われ
世界一の夫だそうだ。
キウィはご存知ニュージーランドに棲む鳥。
この鳥はメスの生んだ卵をオスだけが暖め
その後の子育ても全てする。
これがキウィハズバンドの名の由来だそうだ。
妻に「愛してるよ」と言うのは当たり前。
家事育児は朝飯前。
「全国亭主関白協会」が大上段に振りかぶった刀が
肩透かしを食わされそうなほど
なんのてらいもなく
自然な振る舞いができる、かの国の夫達。
天野さんがどのように評価するのか
伺ってみたいものだ。