時間の長さ
好きなことをしている時の時間は
あっという間に過ぎ去ってしまうが
嫌いな事になるとそうはいかない。
2007年 北海道 十勝千年の森にて
授業中、嫌いな科目の50分が
好きなテレビ番組とほぼ同じだとは
昔、到底信じられなかった。
インターネットより
また数秒の地震でも被災者の方には
「何時間にも感じられた」と言う言葉は良く聞く。
時間の感覚は置かれた状況によって変わる。
また、最近時間に関して思う事のひとつが
昔に比べて年令とともに短く感じるようになってきた事。
一週間、一ヶ月、一年の過ぎ去り方が
尋常でない。
今月ももう半分が過ぎた。
一月は行く、二月は逃げる、三月は去る。
もう四月も目前である。
毎日新聞の「余禄」に載っていたのだが
「感じる時間の長さは年令と反比例する」
という経験則「ジャネーの法則」と言うのがあり
この真偽を確かめた実験もあったそうだ。
「3分間の長さをあてる実験では平均2~4歳の加齢ごとに約1秒ずつ短く感じる」という結果が出た。
(一川誠著「大人の時間はなぜ短いのか」集英社新書)より
では、なぜそうなるのか、について
残念ながらこの本を読んでいないし
(どなたかお読みになった方がいたらお教えください)
「余禄」にも書かれていないので分からないのだが
私は「記憶」に関係しているのではないかと
密かに思っている。
例えば、一週間・・・。
月曜日から日曜日までの記憶が鮮明であれば
その記憶は濃密となり過ごした「時間」
までもたっぷりと豊かなものとなる。
逆の場合、私は間違いなくこちらであるが
記憶は粗くなり「今週の金曜日」の前は
木曜日、水曜日、火曜日・・・と遡ることなく
一気に「一週間前の金曜日」と
一括りで終ってしまう。
極端な話、一ヶ月が30日ではなく
僅か4日となると言うわけ。
そんな事を考えていたら
さて、私の残された人生は一体
後何日になるのか・・・。
私の感じる時間は実際の時間の
約七分の一。
もうあまり残っていないな~。