心を入れ替えて
昨日、ちょっと出かけて家に帰ろうとしたら
同じマンションに住む女性とばったり出会った。
彼女は元全日空のスチュワーデスだった方で
ここに引っ越して間もなくエレベーターに乗り合わせたとき
その雰囲気を読み取った私が
「ひょっとしたら以前航空会社にお勤めだったのでは?」
とお聞きしたらピンポ~ンとなったわけ。
「実はわたしも~~」となって
今では私がお誘いして同じ専門学校に
非常勤として勤めている。
「実は最近、仕事に対するモチベーションが上がらなくてね~」
と話し始めたら、私よりずっと若い彼女も頷いている。
こちらが年を重ねるにしたがって
生徒との年令差のギャップが一段と骨身に沁みてくる。
淡々と授業をこなしていけばいいものを
こちらは必死になってコミュニケーションを図ろうとする。
また、そうしなければ私の授業は成り立たない。
しかし、先ほどブログ友、カンタービレさんの
記事を読んでハタと気付いた。
コミュニケーションを成立させるために
こちらには何が必要なのか~。
必死さだけでは間違いなく空回りする。
ちょっと話は逸れるが
先日のバンド活動で
「今回は歌が上手になっていたね」と
リーダから言われた。
歌の技量の安定しない私は
毎回、微妙に音程が外れたり歌詞を間違えたり。
では、今までの私と何が違っていたかと言うと
「母に聞かせてあげよう」
と、ずっと思いながら歌った事。
目の前の椅子に母が座っていて
「あんた、今までこんなことしとったんね~♪」
とニコニコしながら私の歌を聴いてくれている。
そう思い描きながら歌った。
歌のプロでもない私は
恥ずかしさもあって
どうしても歌に情感が込められない。
でも、何かを人に伝えたい時は
こちらがその気持ちを強く持たなければ
決して相手には伝わらない。
振り返ってみて
私は生徒達に私の思いを
必死に伝えようとしていたけど
それは表面上だけで
心の底から本当にそう思っていただろうか。
最近は26年間同じことをやってきたことでマンネリ化し
私自身が新鮮さを失っていたのではないだろうか。
生徒達ばかりを責めていられない。
今月末から後期授業が始まる。
私の方こそ心を入れ替え
気持ちを込めて伝えていこう