ゆるゆるのひとりごと
土曜の朝、夫は音楽を流しながらパソコンで仕事をしていた。
先日母の日にプレゼントしてくれた
(リチャード・クレーダーマン~渚のアデリーヌ)や
(ヘンリー・マンシーニ~ムーン・リバー)の悲しげな旋律。
ちょっと遅めの朝食後、
それを聴きながらいつしか私はソファーでまどろみ始めた。
(yuyuさんのブログより)
Kを抱っこしたら何となく熱っぽい。
「お熱があるの?」と聞いたら私の胸の中で小さく「うん」と頷く。
いつの間にこの子は言葉がわかるようになったんだろう。
腕の中で眠り始めたKをそっと夫にあずけ
私は何かの用事を始めた。
ふと気づくと二人がいない。
その時玄関に誰かが来たようだ。
賑やかに玄関先で挨拶を交わす声がしている。
Kがリビングのドアーを押して入って来た。
「お友達がいて良かったね~」と言っている声は私の次兄のようだ。
その声に押されるように続いて入ってきた小さな二人の子供達。
3歳くらいの時の長女と2歳に届くか届かないかと思われる長男。
「あれ?どうしてN子とSが~?」と思って見ていると
その後から母が入ってきた。
私と同年代くらいで白いツーピースを着ている。
私には目もくれず子供たちをにこやかに見ている。
「えっ?ママ?!」
懐かしさの余り声を掛けようとするが出ない。
喉の奥から絞り出すように母を呼ぶが声が出ない。
私に気づいてもらいたくて一所懸命呼んでみるが振り向いてもくれない。
そのうち寂しく悲しくなって涙が出てきた。
泣きながら目の前にいる母を呼び続けた。
うっすらと意識が現実に戻り始めてきた。
ここで目を開けたら母と二度と会えない。
また目を閉じ夢の世界に戻ろうとしたがもうダメだった。
側で仕事をしている夫に「今、ママの夢を見たの~」
と話そうとするが涙が溢れ喉が詰まって言葉にならない。
母が亡くなって八ヶ月が過ぎた。
その間出来るだけ思い出さないようにしていた。
母との思い出に浸ることは避けていた。
思い出したら小さなひび割れからダムが決壊するように
感情のコントロールができなくなりそうで・・。
しかし先日、とうとう決壊してしまったようだ。
母が私に思い出して欲しかったのかな~。
私の心の琴線に触れるこの音楽がそうさせてしまったのかな~。
~追記~
皆様からのコメントはいただかないことにしました。
コメント返しも涙の材料になりそうで・・。
youkoさんがいの一番に書いてくださったので
そのままにしておきます。
youkoさんいつもありがとうございます♪