ティコティコの空

ヤフーブログから引っ越してきました。日常を綴るだけのブログです。

「久山町研究」とは~♪



おはようございます。

関東の大雪も一段落ついたようですが
まだまだ油断はできませんね。

この大雪が都知事選にも大いに影響を及ぼしたのか
それともお天気に関係なく都民の関心が薄かったのか
投票率はかなり低かったようです。



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先日、アメリカ人の肥満が大きな社会問題となっている
という記事を書きました。

我が日本はまだまだそれほど深刻ではありませんが
良くも悪くもアメリカの後を追い続けている現実を考えると
20~30年後には同じ問題で頭を悩ませているかもしれません。

そんなことを考えていた矢先
こちらのローカルニュースで「久山町研究」という
耳慣れない言葉が聞こえてきました。

そしてテレビには久山町の住民が
健康診断を受けている場面が流れていました。

一体なんのことだろうと調べてみると・・。


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の写真は昭和36年頃のものとみられますが
久山町住民が健康診断を受けている様子です。


その久山町は福岡市の東に位置し
人口約8400人ほどの小さな町です。

年齢・職業構成などが全国平均に近く
福岡市の九州大学近くに位置していた久山町は
調査研究に好条件でした。


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かいつまんで説明すると事の起こりは

欧米(とくに白人)では急性心筋梗塞での死亡率が高いの比べて
日本人は脳梗塞の方が高いということに
何らかの原因があるのではないか・・。



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この差はどこから生じてくるのか。

そこで1961年から九州大学第二内科が久山町の協力のもと
40歳以上の全住民を対象に健康診断を行い始めました。

2002年から現在に至るまでは
およそ3500人が対象となっています。

検査項目は

アンケート調査,食事調査,身体測定(身長,体重,皮下脂肪厚,握力)
尿検査(pH,蛋白,糖,潜血,ケトン体,ウロビリノーゲン)
血圧測定(坐位,臥位),血液検査(肝機能等31項目)
貧血検査,糖負荷試験,心電図,眼底検査,問診。

ここの調査の驚くところは
亡くなると剖検(病理解剖)されることです。

その率、なんと80%!

これほど正確な診断方法はない、と言われています。

久山町の住民の方々の協力には
本当に頭が下がりますし
我々もその恩恵を受けているんですよね。


無料で健康診断を受けられるというメリットもあるでしょうが
世界に類を見ない研究に参加しているという
自負もあるのかもしれませんね。


素人の舌足らずな説明よりこちらをどうぞ♪