想いで巡り
娘も昨日東京に帰って行って日常が戻ってきました。
今日は梅雨の晴れ間、気持ちのいい朝です。
義父母の法事を終えて一つ肩の荷を降ろし
日曜日、夫も休みだし義父母の家を
夫と娘に最後に見ておいてもらおうと
北九州に向かいました。
いつもは高速飛ばして一時間ですが
久しぶりに3号線で行こうかと夫が提案。
じゃあ、昔住んでいた家を見てみたいね~となって
想いでめぐりが始まりました。
東区の香椎宮近くの住宅団地が
今のこのマンションから二つ前の住居。
その後北九州市に居を移して一年前また福岡市に戻って
今ここに住んでいるということです。
ちょうど菖蒲まつりがあっていて
とても賑わっていました。
夫が運転していたのですが途中何度か道を間違えてしまうほど
久しぶりにやってきました。
今じゃ他人のお宅なので
玄関など正面からの写真は載せられませんが
ここが我が家だった時以上に綺麗にしてくださっていて
とても嬉しかったです。
写真を撮っていると興味深そうに
こちらを見ている女の子と目が合いました。
お隣のSさん家の前で遊んでいたので
きっとここの家のお子さんだと・・。
私たちの素性を簡単に話し
「おじいちゃん、いらっしゃる?」と訊くと
7歳くらいの子が
「おじいちゃんは朝から出かけていません」と
ハキハキ答えてくれました。
そして「お父さんとお母さんならいます。呼んできましょうか?」
口の中で名前を忘れないようモゴモゴ
「○○さん・・○○さん・・」と言いながら
玄関を入って行きました。
数秒後、Gくん登場!!
中学生の時以来なので
目の前の男性とGくんが結びつきません。
でも、話をしていると我が家の息子たちの名前が
彼の口からどんどん出てきて
間違いなく、Gくんだとナットクできました。
数分間の立ち話でしたが
二十数年の時の流れをひしひしと感じたひと時でした。
この家を売却し、引越しを済ませた最後の夜
一人号泣しました。
子供たちを育てた楽しい思い出の詰まった家でした♪
一気におじさんの風貌になっていたGくんと別れて
(彼もこちらの変貌に驚いていたことでしょうね)
今は亡き友達の家の前を通って
表札の名前が変わっていないことを確信してから
国道に戻りました。
私たちが住んでいた二十数年前、出来上がっていたはずのバイパス。
最近やっと完成したようでその道を通っていると
子供たちの母校が。
娘が中学生の時は11クラスあったそうですが
今はどうなっているのやら~。
ここに来たのは今回で8回目くらいでしょうか。
芝生も成長して子供たちが楽しげに遊んでいました。
緑豊かな芝生の周りには
そしていよいよ解体直前の義父母宅へ。
二階に上がって自分の部屋の床に残ったシミの跡を
娘に説明していました。
中学生くらいの時、2週間ほど原因不明の高熱で
床についたままだったそうです。
その時多量に出た汗がシミとなって
黒く点々と残っていました。
義母がずっと側について寝ずに見守っていたのが
鮮明に記憶に残っていると話していました。
16日が本当の命日ですが
義母もきっと安心して見守ってくれていることでしょう。
・・と願いつつ・・♪