一夜限りのなんちゃって文化人
9月に入ってやっと猛暑から抜け出せたと思ったら
台風21号と北海道の大地震。
テレビ画面いっぱいに映し出される崩れ落ちた山肌を見ていると
とても現実に起きたものとは思えないほどです。
一日も早い復旧復興を願ってやみません。
7月から週一回通っている市民大学ですが
講義もさることながら今まで知らなかった世界も見せてもらっています。
先日「文化人・経済人交流 納涼会」のちらしが配られ
会長をなさっている方から「是非一度お越し下さい」とお声をかけられました。
市民大学の受講者120名ほど。
これだけいれば中には文化人も経済人もいるんだろう
その親睦会だろうと思い込んだ我々三人組。
当日東京に行っていて一緒に行かれないUさんを除いた
Sさんと私は申し込みのFAXを送りました。
明けて月曜日大学に行ってみると
「この中から10名ほどの方のご参加をいただきありがとうございました!」
「????」
甚だしい勘違いをしていました。
そして昨日、Sさんと二人で行ってきました。
場所は博多駅のすぐ近くのホテルブラッサム。
着座形式で座る場所はくじで決められましたが
Sさんが私と一緒の席にして欲しいと頼んで
一番前の席に替えてもらうことができました。
席に案内されて行くと四人がけのテーブルにすでにお一人。
「初めまして♪」とご挨拶して座りました。
目の前にはもちろん初めてお会いする男性の方。
数分後、もうお一人加わって、片や50代後半、片や88歳。
話題はなんとか続くとしても問題は
私たちふたりは文化人でもなければましていわんや経済人でもない。
なんとも場違いなところに来てしまった・・。
そのうちあの!山崎拓さん登場♪
おやおや!政界人もいらっしゃいました。
その横には福岡県会議員、そしてその前には
衆議院議員の奥様。
お食事が始まる前にみなさん近くの人同士で
名刺交換が始まりました。
何を勘違いされたのか私たちのところにも名刺を持っていらっしゃる。
政治家さんは選挙が絡めば誰かれ構わずご挨拶されるので
まあ、それは良しとしても
こちから差し上げる名刺はなし!!
他の方々はお酒や名刺片手に各テーブルを回って
楽しげに歓談。
そんな様子を眺めているとお料理が運ばれてくるので
Sさんとひたすらお食事をいただく。
そのうち、会場に響き渡るテノールとソプラノ。
国立音大を卒業されたご夫婦の本格的な歌は
最大限の迫力で響いてきます。
こんなど素人の私が言うのもなんですが
ライブの時は一切食事やアルコールは摂りません。
きっとこのお二人も歌が終わるまではと
お食事は召し上がってないわ・・と同情しながら聞き入る。
大きな拍手喝采で終わり
またみなさん、食べながら~名刺交換しながら~が始まりました。
そんな時、会場の受付をしていた方から声をかけられ
「○○さん(ゆるゆるのことです)と同じようなお仕事をされている方がいらっしゃいますよ」と
紹介された女性からいただいた名刺を見てビックリ・・・。
昔むかし、どうしてもその詐欺まがいの経営のやり方に納得がいかず
途中で喧嘩別れのようになったN女史の学校関係者でした。
狭い街福岡、きっとどこかで顔を合わせるだろうとは思っていますが
早々と関係者に会ってしまうとは・・・。
彼女は私のことも知らないし普通に接していましたが
内情を知ったらあの私に向ける笑顔はきっと違ったものだったでしょうね。
もうおひと方。
ご存知ですか?山本譲二ならぬ山本譲一さん
モノマネをなさっているようで
裏に「仕事探してます~~」と書かれた名刺をいただきました。
日本人なら演歌ですよ!!と熱弁を振るわれていました。
最後には博多名物「博多にわか」
「おせんべい」の方ではなくて
昔からつづく福岡の伝統芸能。
一人二役で話が始まり最後に「オチ」がついて終わる。
なかなか面白いことをおっしゃっていましたが
記憶力の悪さには定評のあるゆるゆるには思い出せません
この方を最後にお開きとなりました。
ひょんなことからこのような会に参加しましたが
「世の中にはこんな世界もあるのね~」というSさんの言葉が
妙に印象に残りました。