ティコティコの空

ヤフーブログから引っ越してきました。日常を綴るだけのブログです。

ナスカへの旅

(昨日の空)

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(今朝の空)

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昨日、思い立って北九州いのちのたび 博物館に行ってきた。

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(お隣には近代遺産の一つである、八幡製鉄所東田第一高炉)
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(隣接するスペースワールドの観覧車)
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お目当ては世界遺産 ナスカ~地上絵の謎~」

以前から興味があって、私の大好きな番組の一つ

世界ふしぎ発見」などで取り上げられれば必ず見ていたので

この機会を逃してなるものかと朝一番に出かけた。


ナスカの地上絵とは、ここに述べるまでもないが

ペルーの乾燥した高原に幾何学模様や動物達(鳥、さる、シャチ、リャマ)

などが描かれているもの。

(インターネットより)



上空からしか全体像を把握することのできない巨大なもので

人間のなせる業ではない、もしかしたら、宇宙人が・・・。

と諸説入り乱れたが、最近は、雨乞いの儀式のためではなかったか

との説にほぼ集約されつつあるようだ。


また、その作成方法も研究され

原画を相似拡大する方法「拡大法」が最も有力だが

地上900キロメートルからしか確認できない

正確な全長50キロの矢印も発見されており

まだまだ、全てが解明されたわけではない。


しかし、描かれた物を調査してみると

どの時代、どの国でも必ず描かれる生活に密着したもの(食べ物や家など)が

一切発見されていないことが、今後の地上絵の解明のヒントになるだろうとあった。



土器も周辺から発掘されていて、その模様と地上絵の一致から

紀元前2世紀から6世紀の間に描かれたものらしい。


その間2000年以上の長い年月、奇跡的に模様が侵食されずに残っていたのは

年間雨量31ミリという過酷な気候の影響ではあるが

そのような自然の中で生き延びていくために

大昔の人々がいかに大きな力を注いでいたかがわかる。


土器の模様を紐解けば、その歴史が明らかになっていく。

その説明が詳しくなされていた。


雨乞いのために彼らがしたことは、首級(しゅきゅう)。

つまり、神に生贄の人間の首を差し出すこと。

首一つに付き、一つ願い事を叶えてもらえる。


わぁ~この時代に生きていなくて良かった~。



いにしえの人達は、ただ生きるため、生き延びるために

あらゆる手段を使って、いのちを紡ぎ、繋いできた。


飽食の時代に生まれた育った我々には、想像すらできない。

出来たとしても、それをはるかに超える辛い辛い試練だっただろう。


「大食いチャンピオン大会」などという

呆れた番組が未だ放送されているが

現代でも餓死者が出る国のある時代に

一体何を考えて製作しているのか、聞いてみたいものだ。


(写真撮影を許されたのはここだけだったけど・・・)
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展示がそろそろ終る所に、地上絵を大画面のバーチャルで見られる部屋があった。

「気分が悪くなったら目を逸らすか、近くの係員にご連絡ください」

の注意書きがあったが、大空を実際に飛んでいるような浮遊感があって

16分間の飛行を楽しめた。


先週は日本を、今週はペルーを旅した・・・気分になって、ご機嫌で帰ってきた。