教養のバロメーター
(昨日の空)
(今朝の空)
「ゴルフ」の技術や成績だけではなく
私は仕事柄その言動に注目してしまう。
彼らは臆することなく自分の意見を述べる。
その話し方、言葉遣いなども聞いていて大変気持ちがいい。
背伸びをしたり、無理をしているようにも見えない。
様々な分野のスポーツ選手や芸能人のインタビューを聞いていると
○○なんでぇ~を繰り返し、ダラダラと続いているうちに話は終っている。
それで、話の結論はなんだったの?
○○なので、とくれば、~します。あるいは、~しました。
と締めくくって欲しいところである。
超一流の選手ともなれば、頭脳明晰、言語明瞭。
彼らは神様に二物も三物も与えられた選ばれし人間なのだろう。
昨日は公務員科のクラスの授業をしてきた。
(これは医療ビジネス科生徒達。このクラスからインフルエンザの患者が出たので皆マスクをしての授業)
今年度、後期後半の授業開始。
昨日は「話し方」の中から「敬語」をした。
彼らの最も不得手とするところである。
そもそも謙譲語と尊敬語の区別すらできていない。
しかし、これは若者ばかりではなく
社会人でも間違った敬語を遣っている。
もう十数年前の話だが、日本語教師の資格取得のため
YWCAに通ったことがある。
その時の卒論のテーマが「接遇言語」。
そのデータ取得のため専門学校の生徒、銀行、郵便局、病院などの
受付業務をする方々約150名にご協力いただき統計を取った。
簡単に言うと社会人は敬語を理解していないと言うことだった。
学生だから、社会人だからの区別なく
同じところで同じ間違いをしている。
テレビを見ていてもプロのアナウンサーが基本的な
間違いをして平気な顔である。
もう一つ彼らの不得手分野は冠婚葬祭の知識だろう。
告別式に持っていく香典の表書きについて
以前、確認テストをしたことがある。
(原文のまま)
ごめいふく 御祝 立書き 仏滅 一休
家柄 ご霊善 名前 寿 善
御典伝 アーメン ごれいじょう ご祝儀 祝
御香殿 仏教 お礼前 縦書き ごしょう前
生徒達にもよく言うのだが「言葉遣いは教養のバロメーター」。
家柄 ご霊善 名前 寿 善
御典伝 アーメン ごれいじょう ご祝儀 祝
御香殿 仏教 お礼前 縦書き ごしょう前
何もフランス語やアラビア語を学んでいる訳ではない。
ほんのわずかな日本語を覚えればいいのだが
それすら放棄してしまっている生徒がいる。
あ~もったいない!
相槌は
一から敬語を教えるのは・・・正直つらいときがある。
この仕事いつまで続けられるのだろう。
かなりの体力と忍耐力が必要になってきた。
(授業からの帰り、疲れてベンチで一息 まもなくモノレールがやってくる)
(伊勢丹撤退後、現在は地元のデパートが入っている。)