スチュワーデス物語 Part7 専門訓練
(昨日も今日も雨で空の写真は撮れずじまい)
低空飛行で始まった私の予備訓練。
何とか立て直し、いよいよ専門訓練に突入した。
資料を見ていると私の記憶違いだと分かったが
専門訓練生になってからの
11月7日に入社式が挙行されている。
そして8日から本格的な授業が始まっていた。
後述するが期の編成には紆余曲折あって
専門訓練に入ってからは142期生から141期生に
クラスが再編された。
専門訓練生になると教官も変わり
女性パーサーのFさんが我々の担任になった。
フランス人形のような顔立ちの大変美しく上品な女性。
今でもお元気でいらっしゃる。
専門訓練生になってからの私達にとって
何をさて置いても待ち遠しいのは制服の貸与。
予備訓練生の時だったが
田舎からぽっと出てきた私のような女の子を
ちょっと小奇麗にし、その制服に似合うような
お化粧や髪型にするため
銀座資生堂で講習が何度かあった。
同期のSさんだったか頬紅を付けすぎ
「おてもやん」のようになって大笑いしたことも。
当時、髪を長く伸ばすことは許されておらず
5つあるパターンから自分で決め
髪も短くカットされた。
そしていよいよ、憧れの制服の支給。
(インターネットから 肩と袖口に白線があるのでこれはパーサー用)
この森英恵さんデザインの制服は、五代目。
そして、当時大流行のミニスカート。
そのデザインの斬新さでマスコミにも大きく取り上げられた。
夏、冬の制服。エプロン(赤、青、黄、紫)
クリスチャン・ディオールの夏冬用ストッキング、ガードル、
手袋、エナメルのショルダーバッグ、靴(ハイヒール、ローヒール)
ベルト、帽子、オバーナイトバッグ。
そして寒冷地用のコートとケープ。
今までどれほどこの制服に憧れ
その為に自分を叱咤激励しながら
ここまで這いつくばって来たことか・・。
このときは授業どころではなく
皆浮き足立っていた。
(全員揃っていないがこれが141期生 私は左から5番目 訓練センターの屋上にて)
我々寮に入っている訓練生は
互いに部屋を訪ねては
キャーキャーはしゃいで
勉強も手に付かなかった。
(西嶺寮の屋上にて アルバムに貼っているのを写したのでこのように・・私は右)
(これが「アテンション・プリーズ」にもよく登場した螺旋階段 左が私、隣はIさん)
夢が叶っていきいきしていた。
若かったな~~
(教官を囲んで。中央が教官。左隣が私)
来週につづく・・。