スーパーレジにて
五年ほど前に行った京都旅行で撮った写真を掲載
仕事柄、接遇に関わることには敏感に反応してしまう。
レストランやデパート、ホテル、銀行などなど。
周りを見回せば間違った対応をしていて
おせっかいの虫がうごめきだす。
そして一言ご忠告申しあげたくなってくる。
前にも書いたが社会保険事務所の男性職員が
あまり歳も変わらない私の事を「おかあさん」と
呼んだ時はその場で一言~いや三言くらいは言い返したが。
さすがに自分と関わりのないところでは
口を挟むことはない。
近くのスーパーのレジにて。
人手が足りなかったのか、今まで見たこともない
主任風の男性がレジに立っていた。
買物籠から品物をテキパキと器械に読み取らせている。
私の番になって近くで彼の言っている言葉を聞いてみると・・・。
吹き出しそうになった。
「きゅうりの方・・148円、トマトの方298円、お味噌の方・・」
と延々と続く。
最後に「2560円になります。」
「~の方」という言い方をよく耳にするが、
ご存知、これは俗に言うファミコン言葉。
ファミリーレストランやコンビニの店員さんが発祥らしい。
かれこれ20年ほど前から主にアルバイトの学生が
使い始めたらしいのだが今やどこででも聞く。
諸説あるのだが、曖昧表現のひとつだそうだ。
「コーヒーとか飲みます?」
「ちょっと嬉しいかな、みたいな~」
など、自分の意見をストーレートに言わず
曖昧な表現でとどめておく。
相手を傷つけず、自分の保身にもなる。
先日の「恐怖の電話応対」のところに書いたが
アルバイトで変な癖がついていると言うのは
「~の方」「~になります」「~でよろしかったでしょうか」
このファミコン言葉間違い御三家。
ひどいのになると二つも重ねて
「こちらコーヒーの方になります。」と言って店員がテーブルに持ってくる。
「なるほど、これは今の段階ではコーヒーではないのですね?
それで? どれくらい待てばコーヒーになるのですか?」
と聞いてみたくなる。
こんな話をしていたら、一人の生徒が
「うちのおじいちゃん、本当に聞いたそうですよ」と言うではないか。
その時は聞かれた店員は意味を解してなかったそうである。
当然だろう、本人にその意識がないのだから。
しかし、おじいちゃん、アッパレ!
一つ、これとは別の事だが
今度こそ聞いてみようと思っている事がある。
450円の靴下をクレジットカードが使えるというので渡した。
店員が「お支払は一回でよろしかったでしょうか?」
450円の品物が分割払いに出来るのだろうか。
月々45円、十回払いなんて。
これは私の素朴な疑問なのだが・・・。
昨日は雨、夕空は撮れず、今朝は霧、朝日は望めず