日本縦断の旅~旭山動物園
日は変わって、翌8日。台風はどうにか逸れた。
夫たちは終日会議。我々同伴者はお気楽にバスツアーへ出発した。
一番の目玉はホテルから30分ほどの所の「日本最北の地にある旭山動物園」
マスコミにも大々的に取り上げられ、園長さんの講演も面白く
最近は映画にもなったので多大な関心を持って見て回ったが・・・。
まず~見学時間が一時間半と短すぎた。
肝心の動物達が動かない、あまり顔を見せてくれない。
水に飛び込まない。
寅は神経質に檻の中を行ったり来たり
ライオンは大きな咆哮の割には足を痛めたのか
後ろ足を引きずりながら、動きもあまりパッとしない。
ペンギンの「モグモグタイム」(えさやり)の時間になり
観客も熱心に注目していたが、飼育員から与えられる魚をペッと吐き出す始末。
これには笑った。
動きが早すぎて、あっという間に過ぎ去るだけ。
いくら施設が充実し、展示の仕方がユニークで素晴らしくても
主役の動物がいきいきと動かなきゃ面白くない。
きちんと管理は行き届いているのだろうが
積雪量日本一の旭川で、熱帯に生息する動物が寒々としているのを見るのは
人間のエゴのように思えてどうも素直に見られない。
期待が大きかっただけに少々落胆の感が否めなかった。私ってへそ曲がり?
(親子の木)
(ニングルテラス~プリンスホテルに隣接するショッピングロード)
夕食会は夫婦同伴で行われた。
乾杯の前に「アイヌの踊り」が披露された。
この踊りはお酒を飲みながら~と言うものではなく神聖な気持ちで見てください
と、始めにアナウンスがあった。
アイヌ民族の悲惨な歴史を読んだことがあったので、
彼女達の控えめな表情や歌は胸にグッとくるものがあった。
その後、ガラリと雰囲気が変わって「よさこい踊り」が威勢よく繰り広げられた。
そして、乾杯、食事と進み、懇親会も終了した。
我々の最初の長い一日が終った。
つづく・・。