被災地(仙台)を訪ねて
こんにちは。
室温が30度あるのにこの過ごしやすさはなに!?
と湿度計を見てみたら55%。
冷房より湿度を低く抑えたほうがいい事を実感しました。
先週の土日にかけ夫は仙台に出かけました。
そこから目に入ってきたものとは・・。
この写真を見たときに感じたことは・・・
遠くに見える松林の隙間が櫛状に開いています。
そこから膨大なエネルギーを蓄えた津波が押し寄せたのでしょう。
その手前には点々とガレキが散在し
未だ手付かずの状態であることは一目瞭然です。
しかし、既に土表は草に覆われ一見すると
夏草の茂った広大な緑地にも見えます。
夏草や兵どもが夢の跡
自然の営みの中ではもうすでに一時の夢になってしまったように感じます。
左奥と中央右寄りの白いのは山積みされた車だそうです。
このように海から陸に揚がった船が随所に見られたようです。
車が横転し手前の道路にも傷が残っています。
よく見ると松の樹も茶色に変色し立ち枯れしているようです。
コンテナもただの大きな壊れた箱。
住宅団地だったようですが残っているのは僅か。
それも中はそっくり波に運ばれたようです。
このような光景は映画の世界だけだと思っていました。
ひっくり返ったソファーや風になびくカーテンが何とも痛々しいです。
こちらの家々も残すは外観のみ。
すべて流され消失してしまうのもとても悲しい事でしょうが
無残なこんな姿も、見るに忍びないことでしょう。
機動隊の方たちがあちらこちらで活動していたそうです。
昔、私も乗っていたこの軽自動車。
錆もつかず新品同然。
右奥に見えるのは高速道路です。
ここを境に手前と奥とで津波の影響に大きな差がでました。
このトンネルを抜けて波が押し寄せたようですが・・・
家に大きなダメージは見えませんし
左奥にはビニールハウスも見えます。
夫が写してきたこの光景は一部の地域。
被災地のほんの一握りです。
それでも、見ていてどこから手を付けていいのか
呆然と佇んでしまうほどの無力感を覚えます。
この地域だけでも津波は数百名の方の命を飲み込んでいます。
それでも遺された方々は先へ進まなければなりません。
冒頭に掲げた松尾芭蕉の一句。
時は人を待ってはくれません。
一日も早い復旧・復興を願ってやみません。