スチュワーデス物語 Part 9
今朝の空
「スチュワーデス物語 Part8」から少々時間がたってしまったが
鼻濁音の続きから・・。
助詞の「が」や語中語尾の「がぎぐげご」は
例外はあるがそれぞれの前に「ん」をつける感じで
「んが、んぎ、んぐ、んげ、んご、」と発音しなければならない。
上記の発音記号で示される。
軟口蓋に舌の根元をつけて鼻から音を抜けさせる。
あまり度が過ぎると少々○○っぽくなるので
気をつけなければならない。
○○の中にはご自由にお好きな言葉を入れてください。
マイクを通すとこの鼻濁音の出来不出来が明瞭に表れてしまう。
機内アナウンスの柔らかいイメージになくてはならないものなのだ。
私はどうしても「うんがー、うんぎー・・」となるので
標準語どころか東北弁のようになってしまっていた。
元々この発音は九州には存在しない。
赤の地域は鼻濁音なし(日本語アクセント辞典より)
調べてみると専門学校は別として一般の日本語教育では
学習内容に含まれていない。
また、最近の若い人はアナウンサーや芸能人でも
遣わなくなっているそうだ。
これを書きながら思い出したが
義母の時代「か」にも普通我々が遣う発音と違って
「くわ」という発音があったようだ。
注意して聞いているとお年寄りの中に
そう言っている人がいた。
勿論全ての人がそうとは言わないが
知らない人が聞いたら喧嘩をしているように
思われるほど荒々しい言葉を遣う九州人に
このような柔らかな発音を求めるのはそもそも無理がある。
そんな九州育ちの私が、機内アナウンスの原稿を
一回読んだだけで担当の「ゴジラアナウンサー」から
「あなたは九州出身ですね。」と言い当てられてしまった。
北海道出身の「Iさん」は特に上手に発音できた。
少々話はそれるが
彼女は黒目がちの大きな瞳できめ細かい肌の色白美人。
特に話し方が甘ったるく女性らしいので
男性には大変よくモテていた。
男兄弟しかいない私には到底真似のできない
女らしい話しぶりだった。
鼻濁音、恐るべし!
今は練習の甲斐あって私も発音できるようになった。
テレビの中のアナウンサーに向かって
「へえ~この人プロなのに、鼻濁音もできてないよ~~」と
言っている。
しかし、鼻濁音が出来るようになっても
女らしい話しぶりにはなれないしモテもしない。