ラブリーボーン
一昨日は私から友人への誕生日プレゼントを兼ねて
二人で「ラブリーボーン」を観てきた。
14歳で変質者に殺害された少女スージー。
自分の死を受け入れられず
この世とあの世をさ迷いながら
崩壊し始めた家族にメッセージを送り続けたり
淡い恋心を抱いたまま命を絶たれた無念の涙を流したり
14歳の少女らしい思いが全編に流れている。
殺されたスージーの語りで死と現実の世界の物語が
平行して進んでいくのだが・・・。
正直言って、観終わった後の感激が薄く
淡々とした印象しか残らなかった。
死んだスージーからのメッセージを感じる父や弟・・・
と言うもっとも大事なシーンが
あまりにもありふれていて肩透かしをくう。
もう少しインパクトのある映像表現ができなかったのかな。
また登場人物の中でも、特に崩壊寸前の
家族の前に現れるスージーのおばあちゃん
スーザン・サランドンの存在感が
ほとんどないままその出番を終えてしまった。
また天国のイメージがいたるところで
描かれているのだが・・・。
見どころと言われたそのイメージもいまひとつ。
世界最高の最新VFXを駆使したと
パンフレットに書いてあるものの
特に目を見張るものはなかった。
「アバター」の印象が強烈過ぎたかな。
原作は読んでいないが全世界で1000万部超のベストセラー。
監督がピータージャクソンとスティーブン・スピルバーグ
と聞けば期待はいやがうえにも膨らんでいたのだが・・。
少々気落ちしながら映画館を出て
ランチは彼女の希望でお好み焼き屋さんへ。
また、写真を撮るのを忘れ食べている途中で・・・
モダン焼きの(大)を食べながら
結局、友人と「ラブリーボーン」の話題は出ないままだった。
映画のラストシーンで
「美しい骨が・・・・」と言う台詞がでてきて
初めてここで気がついた。
私は「bone」と「born」を間違えていた。
よく見たら英語の題名は「The Lovely Bones」だった。
最後の最後でこの映画のイメージが45度くらい変わってしまった。